未経験でも働ける?貿易事務の仕事内容について | 知りたい!貿易事務のこと | リバティーのお役立ち通信

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未経験でも働ける?貿易事務の仕事内容について

一般事務や営業事務、医療事務など、事務職にも色々な種類があります。今回は数ある事務職のなかから「貿易事務」についてご紹介いたします。貿易事務といっても勤め先によって業務内容はさまざまです。「難しそうな仕事だけどチャレンジしてみたい!未経験でも大丈夫?」という意欲のある方はぜひ参考になさってみてください。

■貿易事務ってどんな仕事?

・貿易事務の業務内容とは
貿易事務とは商品の輸出入に必要な事務手続きを行なうための業務です。
貿易事務では語学力以外にも貿易の流れや専門用語、専門知識、迅速な事務処理能力が必要になります。主な業務内容は輸出に関する業務と輸入に関する業務の2つに分かれます。

輸出に関する業務
「輸出書類の作成」「通関手配」「運送する便や倉庫の手配」

輸入に関する業務
「輸入通関手配」「関税」「消費税の納付」「商品の納入管理」

一般的な事務から貿易事務へキャリアアップする場合、必要な資格の取得や勉強をしておくとスムーズに仕事が進めらます。

・平均時給
① 経験者
経験者の平均的な時給は、
経験者:西日本1,400~1,600円、東日本1,700円~1,900円が平均的な時給です。
未経験者:西日本1,350~1,400円、東日本1,600円~1,700円が平均的な時給です。

②未経験者
未経験者の平均的な時給は1,200円からになります。

貿易事務は他の事務職などと比べると専門的知識や能力が問われるため、時給がやや高めに設定されています。(時給は地域や雇用形態によって異なります。)

■勤務先別、貿易事務の業務内容

貿易事務は関わる業種によって業務内容が異なります。

・商社、メーカー
輸出入する商品の調達や製造、販売を行います。主な業務内容は海外との取引交渉、受発注、船積みの手配、輸出用の書類(インボイス、パッキングリスト等)作成、船便の予約、相手国との連絡などです。

・国際物流、フォワーダー、船会社
船の遅延を調整や最善ルートを提案する輸送コーディネイトを担います。主な業務内容は取引先の会社とのスケジュール調整や交渉、船積み書類の作成と手配などです。

・未経験でも大丈夫?
未経験から貿易事務にチャレンジするなら、はじめから正社員としての採用を考えるよりも、アルバイトや派遣社員として入社し、英文書類の作成や内容チェック、倉庫内での貨物管理事務といったアシスタント業務などの経験を積むと良いでしょう。

正確さやスピードを必要とされる業務のため、少々ハードルが高く感じられるかもしれませんが、作成する書類はテンプレート化されていることが多いので、事務経験があれば未経験でも十分可能といえます。

■貿易事務にはやりがいがいっぱい

人々の暮らしを陰で支える貿易事務には、やりがいがたくさんあります。

・英語力を活かしてキャリアアップ
貿易事務に欠かせないスキルの一つが語学力です。書類作成や先方との交渉などで英語を多用するため、英語を活かした仕事につきたいと考えているひとにはふさわしい仕事といえます。TOEIC600点以上か、それと同等の英語力を身につけておいた方が良いでしょう。

・コミュニケーションスキルが求められる
貿易事務は国内だけでなく文化の違う海外の人とやり取りを行います。そのため相手の考えを理解し、要約して伝えられるコミュニケーションスキルが望まれます。

・専門的スキルだから仕事復帰がしやすい
仕事をスムーズに進めるためには、貿易に関する知識があった方が良いでしょう。他にも輸出入に必要なお金や法律に関する知識が必要となる場合もあります。そのような専門的スキルは一度身につけることで大きな財産に変わります。妊娠や出産で一時的に現場を離れることがあっても、仕事復帰がしやすいところが貿易事務のメリットといえるでしょう。


貿易事務は難しそうという印象を持っている人もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、語学力やコミュニケーションスキルがあれば全く問題ありません。コツコツと経験を積み、仕事に就きながら必要な資格を取得すればキャリアアップも狙えます。

貿易事務は専門性が高い業務ですが、だれでも未経験から始まります。上司や先輩からのアドバイスを参考にして少しずつ専門知識や経験を蓄えていけば、やがて正社員への道も開けることでしょう。