派遣先に住所や電話番号を教える必要はない!個人情報の取り扱いについて | 『 派遣 』 のこと | リバティーのお役立ち通信

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派遣先に住所や電話番号を教える必要はない!個人情報の取り扱いについて

「派遣先で住所や電話番号を聞かれたけれど、教えるべきなの?」と悩んだ経験はありませんか?
派遣社員の場合、派遣先の社員ではないため、個人情報について聞かれたら対応に悩みやすいと思います。

結論を言うと、派遣先に個人情報を伝える必要はありません。
この記事では、派遣先に個人情報を開示する必要がない理由についてお伝えします。

■個人情報とは何か

はじめに、個人情報とはどのような情報か解説します。
誰もが聞いたことがある言葉ですが、改めて定義を確認してみてくださいね。

個人情報とは、「個人を特定できる、ひとりひとりの情報」を指します。

名前や住所などの情報から、特定の人物を識別できるものが個人情報です。
名前だけでは同姓同名の人がいる可能性があるので、個人を特定できない場合も。
しかし、東京都○○区在住という情報までわかると、個人が特定できるようになります

『個人情報』に該当するものとは?

次に、個人情報に該当する情報についてです。

一例は、以下の通りになります。
・氏名
・生年月日
・住所
・マイナンバー

この情報を踏まえたうえで、派遣先での個人情報の取扱について説明していきます。

■派遣先に個人情報を開示する必要は?

次に、派遣先に個人情報を伝える義務はあるの?という疑問について、お答えしていきます。

「原則、個人情報を開示する必要はない」
原則、派遣先から個人情報を聞かれても、答える必要はありません。
派遣社員は、派遣先の企業と直接的な雇用契約は結んでいないからです。

しかし、緊急時の連絡先など、万が一の事態に備えた情報は必要な場合もあります。
そのため、あらかじめ派遣会社が派遣社員に同意を得たうえで、個人情報を伝える場合もあることを覚えておきましょう。

労働者派遣のために開示する情報

先ほど「原則的には個人情報を開示する義務はない」とお伝えしました。
しかし、労働者派遣が決定し、派遣先に派遣予定社員の簡単な経歴などをまとめた「略歴書」を提示しておくことがあります。

略歴書に記載される主な情報は、次の通りです。
・最終学歴
・保有資格
・職務経歴 

略歴書は、「このような人材がいますけどいかがでしょうか?」と提案するための資料で、名前や住所など、個人が特定できる情報は送りません。

■こんな時は派遣会社に相談!

最後に、派遣先で個人情報にまつわるトラブルに合った際の事例を紹介します。
万が一に備えて覚えておきましょう。

派遣先の人にしつこく個人情報を聞かれる

派遣先の人に住所や電話番号などの個人情報をしつこく聞かれる場合、派遣会社の担当の方に相談しましょう。

先ほどお伝えした通り、派遣先とは直接的な雇用契約を結んでいないので、聞かれても答える義務はありません。

自分が同意した場合は個人情報を伝えても大丈夫ですが、納得していないのに何度も聞かれる場合は、派遣会社の担当に相談してみましょう。

教えた覚えがないのに個人情報を知られている

教えた覚えがない個人情報が知られていた場合も、派遣会社に相談することをおすすめします。

1つ注意点としては、派遣先が決まった際に派遣社員の情報をまとめた「通知書」と呼ばれる書類を派遣先に送ることになっています。

通知書に記載される情報は、以下の通りです。
・派遣労働者の氏名
・性別
・年齢
(18歳未満の場合は実年齢、45歳以上の場合はその旨を伝える。18歳以上の場合、実年齢を伝える義務はない)
・社会保険加入の有無

通知書に記載される情報以外を知られていた場合は、どこから情報が伝わったか不安だと思います。
そのため、派遣会社の担当者に相談してくださいね。

■まとめ

派遣社員は派遣先と直接的な雇用契約を結んでいないので、基本的に個人情報を聞かれても答える義務はありません。
万が一トラブルがあった際は、すみやかに派遣会社に相談しましょう。