英語を使う仕事がしたい! 英語力が活かせる事務職5選 | 転職のこと | リバティーのお役立ち通信

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英語を使う仕事がしたい! 英語力が活かせる事務職5選

近年、ビジネスのグローバル化が進み、日本に進出する外資系企業や、海外に進出する日本企業は年々増えています。
それに伴い、さまざまな分野で英語力のある人材が求められており、英語力を活かして働ける場も大きく広がっています。
そこで、本記事では英語力が活かせる5つの事務職について、その仕事内容や必要となる英語のレベルについてまとめました。
就職に有利な資格についても触れていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

英語力が活かせる事務① 英文事務

 

英文事務の仕事内容

英文事務は、簡単に言うと、英語で行う一般事務や営業事務のことです。
書類やメールの作成、電話対応、入力業務、資料整理など、事務全般を英語で行うので、「これが英文事務の仕事」という決まった業務があるわけではなく、企業によって業務内容も業務範囲も大きく異なります。
勤務先としては、外資系企業や日系企業の海外部門などが挙げられます。
求められる英語力は企業によってさまざまですが、TOEICのスコア600点以上がひとつの目安になります。
企業によっては、業務上のやりとりで英語を使うだけでなく、社内公用語自体が英語のところもありますので、自分の語学力に合わせて就職先を選ぶことが大切です。

英文事務は業務内容が幅広い分、「事務職未経験者歓迎」の求人も多いので、英語を使う事務職を目指すなら、まずは英文事務から入ると良いでしょう。

英文事務の就職に有利な資格

英文事務の仕事では、英語力とパソコンの基礎スキルが求められます。
求められるレベルは就職先によって幅がありますが、「TOEICスコアが○○以上」といった条件つきの求人が多いため、自身の英語力の証明としてTOEICを受験しておくことをおすすめします。
また、パソコンスキルについては、一般事務で求められる程度のwordやExcelの基本スキルが必要になるので、「マイクロソフトオフィス スペシャリスト(MOS)」などのパソコン関連の資格があると良いでしょう。
特に事務経験がない人の場合、パソコンスキルを証明するのが難しいため、客観的に証明できる資格があると役に立ちます。

英語力が活かせる事務② 貿易事務

 

貿易事務の仕事内容

貿易事務の仕事は、英語を使った輸出入に関する事務です。
海外の取引先とやりとりしながら、出荷・輸送、通関の手配、貿易に関する書類の作成・確認業務、貨物の搬出入管理などを行います。
貿易書類の大半が英語の書類になるので、英語の読み書きの能力が求められます。

勤務先としては、商社や貿易会社、海外工場を持つメーカー、船舶会社などが挙げられますが、業務範囲は企業規模によって大きく異なります。
基本的には、大企業になるほど業務が細分化されているので、書類作成だけを担当したり、貨物の管理業務だけを担当したりと、輸出・輸入の流れの一部だけを担うことが多くなります。そのため、求められる英語力も低くなります。
一方、中小企業では一人が担当する業務範囲が広く、求められる英語力は高くなります。
また、 「輸入」と「輸出」でも業務内容は異なり、「輸出」の方が各種手配や作成書類の内容が複雑になります。

TOEICスコアでは英文事務同様、600点以上が目安になりますが、貿易事務の仕事では英語力に加えて、貿易取引に関する専門知識も必要になります。
そのため、貿易事務の求人には「貿易事務経験者優遇」とされているものが多くありますが、スキルを証明できる資格を取得することで未経験者でも貿易事務の就職を目指すことができます。

貿易事務の就職に有利な資格

貿易事務の仕事は、簡単に言うと、貿易に特化した英文事務のようなイメージです。
そのため、英文事務と同様の英語力やパソコンスキルを証明できる資格に加え、貿易に関する知識をアピールできる資格があるとさらに就職に有利に働きます。
数ある貿易関連資格の中でも、日本貿易実務検定協会主催の「貿易実務検定」は認知度が高く、貿易実務に関する一定以上の知識があることを客観的に証明できる資格です。
実務未経験者のアピール材料としてはもちろん、経験者にとってもキャリアアップに役立つ資格になるので、積極的に取得することをおすすめします。

英語力が活かせる事務③ 英文経理

 

英文経理の仕事内容

英文経理の仕事は、英語を使って経理業務を行うことです。
主な勤務先は企業の経理部になりますが、「海外に子会社や拠点を持つ日本企業」で働くか、「日本に子会社や拠点を持つ外資系企業」で働くかによって業務内容が異なります。
前者を「英文経理」、後者を「英文会計」と区別して呼ばれることもあります。

日本企業で働く場合は日本の会計基準に従うため、英語の仕訳や決算をそのまま“翻訳”していくような業務になり、英語力があれば務められます。
しかし、外資系企業で働く場合は米国会計基準や国際会計基準で処理をするため、英語力だけでなく、国際会計基準についての知識も必要になり、経理経験者でないと厳しい仕事だといえます。
英文経理のTOEICスコアの目安としては、730点以上あることが望ましいです。

英文経理の就職に有利な資格

英文経理に限らず、経理の仕事をするにあたり、まず必要になるのは簿記の知識です。
そのため、簿記の知識がない場合は、まずは日商簿記検定の勉強からスタートし、会計の仕組みを理解すると良いでしょう。
簿記3級であれば、一般的には3ヵ月程度の勉強で合格できるので、取得しておくことをおすすめします。

また、英文経理に限ったことで言えば、簿記の知識に加え、経理の専門用語を英語で理解しておく必要があります
そこで役立つ資格が、東京商工会議所主催の国際会計検定「BATIC」です。
BATICは国際会計基準による会計スキルや英語での会計処理の理解度を測る試験で、TOEICと同様に合否判定ではなく、スコア制の点数制度を採用しています。
試験自体が英語で実施されるので、英文経理特有の専門用語に慣れる意味でも勉強する価値があります。

英語力が活かせる事務④ 特許事務

 

特許事務の仕事内容

特許事務とは、特許事務所や会社の知財部門での、特許申請対応や特許申請書類の作成など、特許制度に基づく事務処理全般を指します。
国際特許事務所や特許事務所の国際部で働く場合、それらの業務を英語で行うことになります。
海外で特許を取得したい日本企業や、日本で特許を取得したい外国企業から依頼を受け、出願用の資料をやりとりする際の英文レターの作成や、特許翻訳などを行います。
英文レターなどは定型文で対応できることが多いですが、数十ページに及ぶ英語の特許申請資料を扱うため、TOEICスコア650点程度の英語力があることが望ましいです。

特許事務の就職に有利な資格

特許事務は、仕事内容を見ると専門性が高いように感じますが、実際には未経験者からの募集が多い職種です。
入社後に実務を通して特許申請の流れを徐々に学んでいくというケースが多いため、特許関連の資格も特に必要ありません。
ただし、書類作成や特許翻訳などの業務があるため、「マイクロソフトオフィス スペシャリスト(MOS)」などのパソコンスキルを証明できる資格や、TOEICスコアなどの英語力を証明できるものがあると有利になります。

英語力が活かせる事務⑤ 翻訳事務

 

翻訳事務の仕事内容

翻訳事務は、日本語を英語へ、英語を日本語へと翻訳する仕事です。
言葉の微妙なニュアンスが正確に伝わるよう、英語の言い回しとともに、日本語表現についても高いレベルが求められます。
まさに英語のプロフェッショナルともいえる職業で、TOEICスコアも900点以上のハイスコアが求められます
医療関連や技術関連のマニュアルの翻訳など、業界や職種に特化した翻訳業務もあるので、何らかの分野で専門的な知識がある人はそれが大きな武器になります。

翻訳事務の就職に有利な資格

翻訳事務として働くにあたり、英語力は必要不可欠です。
そのため、英語力の高さの証明として、TOEICで高得点を取ることが大きなアピール材料になるでしょう。

また、翻訳に直接関係する資格としては、一般社団法人日本翻訳協会(JTA)主催の「翻訳専門職資格試験」や、一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)主催の「ほんやく検定」などの民間の資格もあります。
これらも、翻訳事務未経験者にとって、翻訳スキルを証明できるアピール材料になります。

まとめ

ご紹介したように、英語を使う事務職にはさまざまな種類があり、求められる英語レベルも事務経験も、企業によって異なります。
「英語を使う事務職」というと、「英語力と事務職の実務経験の両方が必要で難しそう」だと思われがちですが、必ずしもそうではありません。
未経験からでも、スキルを証明できる資格を取ることで就職先の間口が広がりますし、近年のグローバル化により、英語力のある人材へのニーズは非常に高く、アシスタントとして未経験からチャレンジできる事務職もたくさんあります
「事務未経験で英語力にも少し不安がある…」という場合には、まずは英文事務のアシスタント職から飛び込んでみて、実務経験を積み、貿易事務や英文経理へとキャリアアップしていくことも可能です。
自分の英語レベルに合わせて適切な企業を選びましょう!