派遣社員の社会保険への加入条件とは?加入するメリットと申請方法も紹介 | 『 派遣 』 のこと | リバティーのお役立ち通信

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派遣社員の社会保険への加入条件とは?加入するメリットと申請方法も紹介

社会保険というと国民の生活を保障する制度ですよね。実は派遣社員でも社会保険に加入できることをご存知でしょうか?

派遣社員であっても加入条件を満たせば社会保険に加入することができます。そこで本記事では、社会保険の加入条件を解説します。
社会保険に加入するメリットと申請方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

■派遣社員の社会保険への加入条件

まず、派遣社員の社会保険への加入条件を紹介します。条件をクリアしないと社会保険に加入できないので必ず確認しましょう。

・所定労働時間が週30時間以上である

所定労働時間が週30時間以上になる場合は、派遣社員であっても社会保険の加入が必須です。

・厚生労働省が定める5つの条件を満たしていること
2017年4月からは所定労働時間が30時間以下の場合でも、厚生労働省が定める5つの条件をクリアすれば社会保険へ加入できるようになりました。その条件が以下の5つです。

1. 1週間あたりの所定労働時間が20時間以上であること
2. 1ヶ月あたりの所定内賃金が88,000円以上であること
3. 雇用期間の見込みが1年以上であること
4. 学生でないこと
5. 以下のいずれかに該当すること
(1)従業員数が501人以上の会社で働いている
(2)従業員数が500人以下の会社で働いていて社会保険に加入することが労使で合意されている

所定労働時間が週30時間を超えない場合には、以上5つの条件が社会保険への加入条件となります。

■社会保険に加入するメリットは?

次に社会保険に加入するメリットを紹介します。

社会保険に加入することで費用は発生しますが、その費用以上のメリットがあるため覚えておきましょう。

老後にもらえる年金が増える

社会保険に加入することで、老後にもらえる年金が増えます。
社会保険には厚生年金保険が含まれているため、加入しておくことで老後にもらえる年金が増えるのです。

会社が保険料を半分負担してくれる

社会保険に加入した場合、会社が保険料を半分負担してくれることも大きなメリットです。

社会保険に加入しない場合は、個人で国民健康保険や国民年金へ加入しなければいけません。
その場合、発生する費用はすべて個人で支払うことになります。

しかし、社会保険に入っている場合は、会社が保険料の半分を負担してくれるため、お得に保険に加入することができるのです。

■社会保険加入時に必要な手続き

最後に社会保険に加入するときに必要な手続きを解説します。

現在加入している保険などによって手続きが異なるため、ご自身の状況を確認してから行いましょう。

国民年金に加入している場合

国民年金に加入している場合、申請の手続きは登録している派遣会社が行ってくれます。しかし、国民年金の脱退についてはご自身で行う必要があります。
社会保険に加入した場合には、国民年金の脱退手続きをあわせて行うようにしましょう。

親や配偶者の健康保険に加入している場合

健康保険の加入手続きに関しても、派遣会社が行います。
親や配偶者などの健康保険の扶養親族となっている場合には、親や配偶者の勤め先を通して脱退の手続きを行う必要があります。

国民健康保険に加入している場合

国民健康保険に加入している場合にも、脱退の手続きが必要です。脱退の手続きはお住まいの市区町村によって異なります。
社会保険に加入したときに、お住まいの市区町村に連絡して国民健康保険の脱退手続きの方法を聞きましょう。

■まとめ

社会保険は正社員しか入れないものと考えている方も多いかもしれませんが、実は派遣社員でも加入できます。
社会保険に加入することでさまざまなメリットもあるため、加入できそうな方は、加入を検討してみても良いのではないでしょうか。
加入する際には、ご自身の状況によって必要な手続きが変わることもあるので、状況を確認してから手続きを行いましょう。